今年は目標の4群を無事に捕獲できた!
昨年と比べて 季節が遅れてる上に 飛んでくる偵察蜂の量は多い訳でもなく
昨年とほぼ同程度だったのですが
今年は作戦をちょっと変えてみたのが成功したように思う!
変えてみたところと言うのは 巣箱の置き方で
昨年は 同じ場所に複数の巣箱を置いて 寄って来る蜂の違いを
観察しながら捕獲していたのですが 結局捕獲できたのは2群で
来ていた偵察蜂の感じだと 2~3群を取り逃がした感じがしていた。
うまくすれば 4~5群、捕れてた気がする。
そこで この原因を考える上で 蜜蜂が分蜂時に
どうやって行き先を決めるのかを考えてみた。
聞くところによると 蜂が分蜂を初めて巣から出て行く時には
まだ行き先は決まっていなくて 巣から出て近くで固まって蜂球になってから
偵察蜂が各地に新居を探すために飛び回る、と言われているけれども
個人的に今まで観察してきた結果から 元巣を出る前から既に
偵察飛行は始まっていると考える。(その事は あんまり作戦とは関係は無いが)
このとき偵察蜂は1匹ではなく たくさんの偵察蜂が各地に新居を探しに行く訳ですから
新居になる候補地は一ヶ所ではなくて 複数になるだろうと思うけれども
この時に本群は どうやって複数の候補の中から一ヶ所を選ぶのか?
ここが重要なポイントになる。
偵察蜂が本群に帰ってから話し合って決める訳も無いし
どうやって決めるのかを考えてみたときに
協議じゃなくて多数決で決めるなら 蜂でもできるんじゃないか?
例えば 偵察蜂が10匹いたとして
A地点を気に入って帰ってきた蜂が5匹
B地点を気に入って帰ってきたのが3匹
C地点を気に入って帰ってきたのが2匹
だったとすると
それぞれの偵察蜂が本群に帰ってから
5匹の蜂は A地点を示す8の字ダンスを始め
3匹の蜂は B地点を示す8の字ダンスを始め
2匹の蜂は C地点を示す8の字ダンスを始める
このダンスを見た本群の蜂は 一番多かったA地点に行く事を決議する!!
という仮説を立ててみた。
もし そうだとすれば・・・・
これも例えば 10匹の偵察蜂がいて
家と 他所にもう一ヶ所 マシな候補地があって
家を気に入った蜂が6匹、他所を気に入った蜂が4匹だったとすると
多数決によって 普通なら 本群は家の巣箱に入る決議を下す事になるけれども
この時、もしも家に固めて3つの巣箱を置いていたとすると
家を気に入った6匹の蜂でも 3つの巣箱それぞれを2匹ずつが気に入った場合だと
多数決では 4:2:2:2 となって 家の巣箱は合計では6票獲得できるけれども
1つの巣箱では2票ずつしか取れないので 結果としては
他所へ行く決議を下す事になってしまう。
きっと これが 熱い感じの偵察蜂が何度も来ていたのに
捕獲できたのが2群だけになった原因だと分析したので
話は長くなったけれども 今年は巣箱はいくつもあって
置く場所も何ヶ所かあるけれども
置いておくのは 1個だけにして 偵察蜂の票が分かれる事を防ぐ事にしてみた。
これが 今シーズンの作戦でしたが
結果としては 成功しました。
昨年は 来そうに見てたのに逃がした群が3群ほどあったけれども
今シーズンは 来そうに見えた群は 全て捕獲できた!!
逃がしたように見えた群は無い。
巣箱が4つしかないのと たくさん捕獲しても 置いておく場所もないので
今シーズンは打ち止めにしましたが その気になれば まだ捕れる気がする!!
今シーズン捕獲したのが4群とすでにいた1群の合計5群ですが
これ以上 増やす必要も無いので 来年からは万一消滅させてしまう群が発生すれば
消滅させた群の数だけ自然群から捕獲するようにしていきたいと思うし
もしも自群からの分蜂が有った場合には 様子を観察するだけにして
あえて捕獲せずに自然に帰してやる。
そんな方向性で 日本蜜蜂とは付き合って行く事にした!!