今まで、いろんなキャスターを使って試してきて、結果として一番よく走ってくれたのが「ツインウィール」。
今まで使ってきたキャスターの中では一番よく走るのは確かだけど、やはりまだまだレーサーと比べると走らない!!
もちろん、レーサーと比べて走らない理由がキャスターだけではないけれども、私が個人的に考えてるのは、レーサーと比べて走らない理由の中で一番比重が大きいのがキャスターだと思ってるので、とにかく自分で納得できるキャスターをまず見つけようと思っていて、納得できるキャスターが見つかったらその後他の部分については考えていくつもり。
ちょっと話が逸れましたが、キャスターを走らせるのに重要な要素となるのが
「転がり抵抗」なので今まで如何に転がり抵抗の小さいキャスターを作るかというところばかりを考えてきたけど、今回の車椅子マラソンで感じたのが、転がり抵抗を小さくするのも大切だけど、もう一つ、アスファルトの小さな凹凸からの衝撃を上まで伝えずにどれだけ下のほうでうまく吸収するか?、というところが非常に大切なのではという事を強く感じた。
そうなると、キャスターの材質は今まで使ってきたゴムだったりポリウレタンだったりではなく、後輪のように普通の空気の入ったタイヤが良いのでは?、と思ったので何か使えそうな物がないか?と探してみて、見つかったのがマウンテンボードという、雪のない季節にゲレンデを滑り降りる大型のスケートボードのような乗り物があって、それのタイヤがエアタイヤで大きさが8インチ(20センチ)。
とりあえず、これを入手してみた。
現物が届いたので、タイヤをよ~く見てみると耐圧が2.5barと書いてある。
2.5barだとちょっと柔らか過ぎて転がり抵抗がかなり大きくなりそう・・・
とりあえずベアリングのサイズが今まで使ってきたキャスターと違うので、シャフトやカラーを細工してなんとか車椅子に取り付けて走ってみると、さすがに殆どのアスファルトの細かい凹凸は吸収してくれて非常に乗り心地が良い!!
しかし、予想通りかなり走りが重くなりレースで使えるような代物では無かった。
もう少し耐圧の大きなタイヤがあれば使ってみたいけど・・・
と、探してみると同じマウンテンボード用のオンロード用のタイヤのようで、耐圧5.0barのタイヤも見つかったけれども、そのタイヤを使うには上記の樹脂ホイールではホイール自体が持たないらしく、アルミのホイールに換える必要があるんだとか。しかし、国内で現在、アルミのホイールを入手できるところが無い。
そして他に何か無いか?、と探して見つけたのがこれ(右側)↓
これは、電動のキックボード用のウィールの様で、6インチ。
できれば8インチが欲しかったけど、このタイヤだと耐圧が6.2barまで入れられるので期待している。
このウィールはベアリングのサイズが今までのキャスターと同じなので、加工しなくてもそのまま取り付ける事ができたけど、はじめからセットされていたベアリングの質が悪かったのでベアリングは少しマシなのに取り換えておいた(笑)
そして、いきなりMAXの6.2barまで空気を入れてみると、カッチンカッチンだったので、4.0barあたりから試してみる事にして少しアスファルトの道路を走ってみると、ものすごく乗り心地が良い!
これは予想通りではあったけど、4.0barとは言っても指で押した分にはしっかりした固さなので、これほど乗り心地が良くなるとは思っていなかった。
これで走りが良くなれば最高なんだけど、タイムを測ってみると、あまり走らない。
これも予想通りだったけど、こちらは逆に予想していたほど走りが悪くなる訳ではなかった。
これは面白いかもしれないと、空気圧を一気に6.0barまで上げて走ってみたところ期待に反して、あまり走りは良くならなかった(笑)
走りがあまり良くないのと同時に、グリップが非常に良くなったせいで、走行中にキャスターが浮いたときなどに起こる横方向のバタつきが出たときにそのバタつきが非常に強く上まで伝わってくるのが特に高速走行時には気持ちが悪い(笑)
結局のところ、ゆっくり走る分には非常に乗り心地が良くて段差の乗り上げも楽になるので普段の生活には非常に良いけれども
レースに使えるようなものでは無さそうな感じがする・・・爆
8インチくらいのチューブラータイヤがあれば最高なんだけどなぁ・・・