今回、サンゴの壊滅スパイラルからシステムを立ち直らせるに当たって BPシステムで今まで気まぐれでしかやっていなかった炭素源の添加をきっちりと行うようにして 栄養塩の測定も以前とは比べ物にならない頻度で行うようにしてきたのですが、そこで以前と比べて炭素源の添加量を増やさないと栄養塩が抑えきれなくなってしまってる事に気付いた。
以前なら 炭素源1日8ccの添加を しかも気まぐれで気が向いた時だけの添加で それでも鉄壁の栄養塩除去能力だったので栄養塩は一切上がる事が無かったのに 現在では1日16ccの添加量でないと硝酸塩を完全に抑え込む事ができなくなっている。しかも現在は以前より給餌量も減らしているのに・・・・?
以前と変わったのは水槽が新しくなっただけで システムの基本的な部分は何も変わっていない。
でも 実は大きな違いが一つ有って、水槽を新調する前も今も底砂は一切入れず 嫌気領域になる部分は特に作ってはいなかったけれども 水槽を取り替える時に気付いたのが 底に積もり積もったデトリタス!!。以前の水槽でも底砂は入れていなかったけれども 上から見えないライブロックの下に セットして15年間のデトリタスが厚み2~3センチ程度になって まるで最初から底に泥を敷いてるかの様に底に積もっていた。このデトリタスはパウダー砂よりも強い嫌気域になるだろうし マッドと同程度の嫌気域になってただろうと考えても良い筈だ。当然このデトリタスの蓄積は今の水槽には無い。
栄養塩の処理能力の違いは この嫌気域の違いだと思って間違い無い筈。
以前の水槽では嫌気還元領域はまったく必要が無い、と判断したので 底砂を使わず 現在の水槽をセットする時も同じく必要が無い、と思ったので 底砂はまた一切入れなかった。
さて、この嫌気域をあえて作るべきなのか?、それとも炭素源の増量で対応できるならそれで良し、とすべきなのか?
このあたりを この先、バクトフードSPの使い方とともに じっくりと考えていく事にする。