http://masax.blog.eonet.jp/default/2014/04/wmp13000-c0a9.html
からの続き
ボックスの加工はできたので、いよいよメインタンクへセットし、大きくしたボックス内の水面をどれだけ動かす事ができるのか?
とにかく動かしてみる。
比較のために、先に改造前の小型のボックスから↓
そして、改良した大型のボックス↓
上の動画を同時に再生して比較すると分かり易いけれども
大きなボックスだと、水面の上下動が遅くて小さい。
これは、当たり前の事で、予測していた事だけれども、予想以上に遅くて小さいように感じた。
予想外だったのは、結果としてできるうねりが、大きなボックスよりも、元の小さなボックスの方が 僅かではあるけれども大きかった事!!
面白いのが、ポンプがOFFでボックス内の水面が上がる様子ですが
改良前の小さなボックスの時は、ボックス内の水面が、水槽の水面を追い越して最上位では一瞬ではありますが水槽水面より高い位置まで上がっているけれども、改造した大きなボックスでは、水槽水面のスピードに追い付くことができず、最上位でもボックス内の水面は水槽水面よりも一段下の位置までしか上がらない。
これは非常に面白い事で、水面が下がる時はポンプが回ってるので、ボックス内の水面が水槽水面の方が先行して追い越すのは当然だけれども、水面が上がるときはポンプは止まっていて、水槽水面とボックス内の水面の落差による圧力の違いによってボックス内の水面が動くので、普通に考えると、ボックス内の水面が水槽水面を追い越して高くなる事は有り得ないのに、改造前の小さなボックスだと、水槽水面を追い越してボックス内の水面が高くなる瞬間がある。
これは、自動車のマフラー(排気管)や吸気チャンバーなどの原理とよく似たところかな、と思うところで
例えば自動車のマフラーを太くすれば単純に排気抵抗が下がるのは誰でも解る。でも、だからと言ってマフラーを ただ単に太くすれば排気効率が上がってパワーが出るかと言うと、車を少しでも触った経験がある人ならすぐに理解できるかと思いますが、まったくダメで多くの場合、パワーダウンする(この事を聞きかじりのあまちゃんチューナー達は抜け過ぎるからだと表現したけれども それは間違い)。これは、確かに空気抵抗は下がるけれども、通り道が太くなる事で流速が落ち、その事で先に出て行った排気が後から来る排気を引っ張っていく勢いが弱くなるからで、これと同じような事が、今回のウェーブボックス内で起きている。
画像の様に、同じ時間ポンプが回って止まった瞬間、小さなボックスほど低い位置まで水面が下がるのは当然の事で、この水面位置から上がり始めるので、落差が大きい小さなボックスの方が水面が上がる加速度が大きくなる。
ボックス内の水面が上がっていけば、落差が小さくなってくるので、次第に上がるスピードが落ちるのが普通だけれども、小さなボックスの場合は動き始めの勢いがある上に通路が細いのでよりスピードが増し、落差が小さくなってもスピードがあまり落ちないままで、水槽水面を追い越してしまう。これに対して大きなボックスの場合は、動き始めの落差が小さいので始めの加速度が小さい上に、通路が太いのでスピードが上がらず勢いが無いために、落差が小さくなると共にスピードも落ち、結果としては水槽水面に追いつく事ができない。
ボックスは、大きくすれば良いという物ではなく、また小さくすれば良いというものでもない
ちょうど良い大きさ(太さ)がある、という事。
まさに、チューニングと呼べる領域。
面白い結果が出た!!
ウェーブボックスは以前にダブルで稼動させていた時があったので、同じ物が2つあり、そのうち一つを改造しただけなので、ウェーブボックスは改造する前の小さなボックスに戻しておいた(笑)。
これで完成です!!