マシン(車椅子)はかなり良い状態に仕上がってきていたけれども、車椅子には変速機が無いので、スピードが上がってくるとどうしても回るハンドリムのスピードに手のスピードが追いつけなくなり、結果としてスピードが頭打ちになる。
手の力としてはまだ余裕があるのに、スピードに手がついていけなくて加速できなくなる。
これをどうにかできないか・・・?
漕ぎ方を考えてみた
車椅子の漕ぎ方としては、基本的にハンドリムを握って漕ぐのではなく、親指の付け根から親指の腹にかけての部分をハンドリムに上から押し付けて漕ぐのが基本だ。スピードを出す場合だと、上から押し付けるというよりも、叩き出すというイメージの方がピンとくるかもしれない。
しかし、この当たり前の漕ぎ方だと、当然ながら腕のスピードより速くハンドリムを回す事はできない。
ボールを投げるときのように手首のスナップを利用して腕より速くハンドリムを動かせないか?
いろいろやってみて画期的な漕法(漕ぎ方)を見つけた!!
今までの漕ぎ方は
↑このあたりをハンドリムに叩き付けて
腕と手首をほぼ固定した状態でいっしょに前に押し出していた。(押し出すと言うより叩き出すかな?)
この方法だとタコの足の様に手首が伸びない限り、手首より先の親指が腕より速く前に出るわけもない(笑)
この方法から
↑ほぼ親指の第一関節から先の腹の部分だけを、ハンドリムに叩き付けると言うよりも、押し当てて(人差し指は位置決めのためにほぼ添えておくだけ)
↑手首と親指のスナップを効かせて、親指が腕の動きを追い越す事で腕の動きより速くハンドリムを前に押し出す事ができる。(押し出すと言うより掃い出すという感じかな)
ほぼ指先だけで漕ぐ方法なので、トルクが必要になる上り坂では使いきれないけど、平坦地および下り坂では平均でおよそ時速1~2km/h、今までの速度を上回る事ができるようになったのと、いつものトレーニングコースでは11キロの走行距離でおよそ1分、タイムを縮める事ができた。
ただ、まだやり始めなので親指の筋持久力が無いのか、もう少しで指がつりそうになったので、もう少しこの漕ぎ方に慣れる事と筋持久力をつける必要があるので、しばらく、この漕ぎ方をトレーニングして、極めてみる事にする。
これから
「スナップ漕法(そうほう)」と呼ぶ事にしよう。